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【Ivent】:コンベンションを考える(実践編)
 前回までは「参加者」として、コンベンションについて色々と考えました。
 では、今度は「参加者」としてではなく、「主催者」としてのコンベンションを考えましょう。

 そう、今度はコンベンションを「開催」するのです!


コンベンションを開催する

 サークルの宣伝。仲間の募集。記念行事。何となく。
 コンベンションを開催しようとする人は、色々な理由でコンベンションを開催しようと思っているはずです。

 しかし、ただ単に「コンベンション」と言っても、目的が違えばアプローチの仕方が違いますし、盛り込むイベントも変わってきます。
 そこで、ここでは「サークルの宣伝・仲間募集」という理由でコンベンションを開く為の方法を中心に考えていこうと思います。


1.コンベンションを開く事を決める

 貴方がコンベンションを開こうと思い立ったとして、まず最初にしなければならない事は、サークルのメンバー(もしくは手伝ってくれる友人)に「コンベンションを開こうよ!」という説得を行う事です。

 貴方がコンベンションをやってみたくても、周りの協力が無ければコンベンションを開く事は大変困難です。しかし、貴方がやってみたくても、もしかしたら周囲の人々は「面倒くさいから嫌だ」と思っているかも知れませんし、「まだ早いよ」と思っているかも知れません。
 まず、コンベンションを行うためには「やろうぜ!」という事をしっかりと「決める」事が重要なのです。

<例>
 コンベンションを開こうとサークルに持ちかけると、「やりたい!」という人6人が集まりました。この6人と私でコンベンションを開きます。


2.何の為にコンベンションを開くかを決める

 コンベンションを開く事が決定されたら(もしくは同時進行になるでしょうね)、今度は「何の為にコンベンションを開くか」という事を決めなくてはなりません。

 理由は簡単な物で構いません。なんとなくするよりも、理由があった方が行動がしやすい、という意味合いでしかありませんから。
 「サークル会員を募集しよう!」とか、「俺達のサークルの存在をアピールしよう!」とか、あるいは「最近面白いコンベンションがないから、俺達で作ろう!」といった理由で十分すぎる程なのです。

<例>
 ここでは「サークルの宣伝・会員の募集」を理由にする事にしました。


3.どんなコンベンションにするか、大雑把に決める

 次に考えるのは、「どんなコンベンションにするか」という事です。
 ここで決まった事によって、会場の規模や宣伝の仕方が変わってきますから、大雑把にでもいいですから決めて下さい。

 大体は、「いつの」「何人くらいの」「何卓くらいの」「何時間くらいの」コンベンションで、どんなファン層を引っ張ろうとしているのかを決めればOKでしょう。

<例>
 ここでは、「6月」「プレイヤー30人程度」「5〜6卓」「午前9時(開始10時)〜午後5時くらい」のコンベンションで、「ファンタジーRPGを楽しむ人全般を対象にした」コンベンションと決まりました。


4.会場・参加費を考える

 さて、ここからがイベント屋の本領発揮です。
 3.で決めた「人数」が余裕を持って入場でき、かつ「ファン層」が負担できうる会場費の会場を考えなくてはなりません。

 大抵の場合、20〜30人規模で、学生を招こうと考えているのであれば、公共施設の「貸し会議室」や「貸しホール」がいいでしょう。
 公共施設は交通の便が良いところが多く、車のない学生でも気軽に訪れる事ができるはずです。
 また、公共施設は会場費が安い事が多く、安い会場費でコンベンションをする事ができるでしょう。
 TRPGは普通の会議とは違い、非常にうるさくなりますので、予定する入場人数の2倍くらいが収納できる広さの会議室(かホール)を選ぶ必要があります。

 会場を考える場合、「公共交通機関で気軽に来れるか」「近くで買い物ができる場所があるか」 「会場費は予算内か」という事を考える必要があります。

 特に「会場費」はあまり高いと誰も来てくれないコンベンションになってしまいます。
 コンベンションは基本的に「儲かる」物ではないので、収支をプラスにできるとは考えない方がいいと思います。

<例>
 ここでは、町の近くの公共施設の貸しホール(75人収容可能、一日使用7500円、30人でワリカンすれば1人あたり250円)で行う事を決め、会場費は印刷代なども考慮して300円としました。
 そこで早速、町の近くの公共施設の貸しホールを予約しました。


5.イベント・タイムスケジュールを考える

 さて、コンベンションをする以上、「大会」としてのイベントを考える必要がありますし、タイムスケジュールを考える必要もあります。

 と、言っても難しい物ではありません。「開会」「フリープレイ」「閉会」の3つのイベントがあれば、十分に大会(コンベンション)としての体裁は整いますし、実際の所は「開会」「閉会」も短い時間の方が喜ばれます。

 タイムスケジュールも、
 9:00 開場
 9:30 開会式
10:00 フリープレイ開始
 うち、1時間は食事休憩
16:30 フリープレイ終了
 閉会式(10分程度)
 散会
16:50 後かたづけ開始
17:00 撤収完全終了
 程度の簡単な物で構いません。

<例>
 上の表通りにする事としました。


6.マスター、システムを決める

 コンベンションをする際、絶対に必要なのはゲームマスターとシナリオです。
 コンベンションでは主催サークルからのGM、事前に登録してくれた一般GM等がGMをします。
 一般GMが応募してくるかどうかは不明ですし、当日急遽1卓増やす事もありますから、最低限、GMはサークル内で予定卓全部を相手にできる数をそろえなくてはなりません。

 プレイヤーを30人と仮定すると、GMは5名必要です。その上で、コンベンションの目的に添うようなシステムを選ばなくてはなりません。
 その点をしっかり考慮した上で、マスターの数、マスターをする人、マスターをするシステムを決定して下さい。

 コンベンションをする場合、「予備マスター」を用意する事も忘れないで下さい。
 急遽1卓増やす事になった場合や、マスターが急遽来れなくなった場合の用心になります。

<例>
 私を含めた7人が全員マスターの準備をする事にしました。マスターするシステムは、
 私 :ソード・ワールドRPG完全版
 A君:GURPS ルナル完全版
 B君:創聖記エルジェネシス
 C君:ビーストバインド
 D君:ダンジョンズ&ドラゴンズ
 E君:ハイパーT&T
 F君:ブレイド・オブ・アルカナ
 と決まりました。

 E君とF君はレギュラーではありませんが、急遽一卓増えた時の予備マスターになってもらいました。
 卓が増えなかった場合、E君とF君はプレイヤーとしてコンベンションに参加します。


7.宣伝を行う

 さあ、大体の事は決まりました。
 今度はコンベンションの「宣伝」をして、参加者を募る番です!

 コンベンションを紹介する場合は、「公共施設の掲示板」「TRPGを扱っている店の掲示板」「知り合いに渡して広めて貰う」「TRPG雑誌に投稿して載せて貰う」「インターネットで募集する」等の方法があります。

 ちゃんとしたチラシを用意して、しかるべき所に置いて貰うとしましょう。

 チラシを作る場合、以下の事をしっかりと書いておく必要があります。

 「主催者名」「コンベンションを開くと言う事」「開く日時」「開く場所」「参加費用」「応募の仕方」「使われるシステム」「募集人数」「注意事項」です。
 これが抜けていると、いらない心配をかけてしまったり、不要な猜疑心を煽ってしまったり、当日来れなかったり、コンベンションの広告だと気づかなかったりしてしまいます。

<例>
 こんな感じのチラシを作って、あちこちに配布しました。
コンベンションを開催します!
主催者名 如月翔也
 日時  平成12年6月X日 午前9時から午後5時まで
 2次会もあります!
 場所  札幌市X区X区民センター2F、大ホール
参加費用 1人300円、当日頂きます
応募方法 下記の「如月翔也」まで葉書でご応募下さい。
 当日参加も可能ですが、人数超過の場合は予約者を
優先させていただきます。
応募住所 札幌市X区XX
 X丁目X−XX
 如月翔也
募集人数 30人
システム ソード・ワールドRPG完全版
 GURPS ルナル完全版
 創世記エルジェネシス
 ビーストバインド
 ダンジョンズ&ドラゴンズ
 を予定しています。
 その他 ファンタジー系RPGの一般参加マスターも募集しています!


8.リハーサルを行う

 さあ、これでほとんどの準備が終わりました。
 後は、当日を待つばかり...でも、心配ですよね?
 コンベンションをする場合、特に初めての会場でする場合はリハーサルをしておいた方がいいです。

 前の週あたりにその会場を確保しておき、実際にテーブルの配置やイベントの流れ、片づけにかかる時間などを把握しておきましょう。
 余った時間?...そこで、普通のゲームのセッションをしておけばいいじゃないですか。
 なんでしたら、コンベンションで使うシナリオのテストプレイをしたっていいんです。

 そうそう、できるだけ、コンベンションで使うシナリオはテストプレイしておいた方がいいですよ。
 初めてのコンベンションマスターっていうのは緊張の嵐ですから、先にテストプレイして感覚を掴んでおくと、少しは当日の足しになりますし、シナリオのアラを事前に発見できるかも知れません。


 さて、これでコンベンションの準備は整いました。
 後は、実際にコンベンションを行うだけです!


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