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如月翔也の独断と偏見によるTRPGのシステムレヴューです。 騙されたと思って読んでみては? まあ、騙されただけで終わるかも知れませんが、それはご愛敬という事で。 |
| ハイパーT&T | ||
| シビアでデッドリーなバランス | ||
| 独特ではあるが面白味に欠けるかも | ||
| 書籍としてはなかなかの出来 | ||
| <感想> ハイパーT&Tは、トンネルズ・アンド・トロールズ(T&T)を独自に改良し、戦闘オプションや「技能」などを追加した、グループSNEによるファンタジーTRPGです。 T&Tに比べると職業が増え、技能などが追加された為にキャラクターのバリエーションが増え、かなり遊びやすくなっています。 しかし、その反面、T&Tの持ち味であったシビアでデッドリーな単純さが薄れてしまっているという点は多少残念ですね。 また、システム自体は(それでも)シビアでデッドリーになっているのですが、それに「ハイパーポイント」というヒーローポイントを導入してしまった為に、実に中途半端な世界観になってしまっているのが残念でもあります。 そのかわりと言っては何ですが、ハイパーT&Tでは「ドラゴン大陸」という世界観を用意し、今までのT&Tでは存在しなかった「テキストとしての世界観」を提示してある為、冒険のバリエーションは広がっていると言えるでしょう。 しかし、T&T自体が第一世代型TRPGであった為、結局はこのハイパーT&Tも第一世代型TRPGのバリエーションという枠に納まってしまっており、最近のTRPG事情には対応しきれないと言う一面は否定できません。 |
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| POWERPLAY | ||
| 単純かつ奥が深い名作 | ||
| なし | ||
| やり込み甲斐のある作品 | ||
| <感想> POWERPLAYは山北篤とスペース・ワン・ゼロによる、実に理系的な発想に裏打ちされたTRPGシステムです。 システム的には「クラスによって能力値に修正がある」というシステムと「能力値によって振れるダイスの数が決まる」という、実にシンプルなシステムですが、「振ったダイスの内、1が1個でもあれば失敗」というシステムや、武器の種類ごとにダメージ決定の仕方が異なる所など、奥が深く、面白いシステムを導入しており、プレイする際には常に考え続けなければいけないという、大変面白い設計になっています。 また、そのシステム自体が「面白く、かつリアルである」という、システムを作る時のポイントをちゃんと押さえた形式になっており、システムだけでもかなりの長期間に渡って楽しめる設計になっているのがとても親切であると言えます。 その代わり、このPOWERPLAYには「公式な世界観」という物は存在せず、「ありがちなファンタジー世界」をモチーフにするか、自分で世界を構築しなければならない為、完全な初心者か、あるいは上級者でもないと遊びづらいと言う一面は否めません。 しかし、キャラクターの種族に「有翼人」が設定されていたり、職業として「吟遊詩人」や「軽戦士」が設定されているなど、システム的にはある程度の世界観は設定されていますので、そこからイメージを膨らませて世界観を作れば、それほど問題でもないと思います。 このシステムは、システム的な面白さがふんだんに盛り込まれた名作ですので、是非一度プレイしてみて欲しいですね。 |
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| ブルーフォレスト物語 | ||
| 独特、かつわかりやすく、世界観までも表現している | ||
| 東洋風の雰囲気を持つ「暗い」世界観 | ||
| 文句なしの名作 | ||
| <感想> ブルーフォレスト物語は、伏見健二さんがデザインした「東洋風ファンタジーTRPG」で、綺麗なボックスと、丁寧に作られたルールブック、そして独特のシステムで高い評価を受ける名作です。 システムで言うと「能力値によって技能値が決まる」というシステムに「パーセンテージダイス」を使用するという一見普通のシステムですが、それにかかる修正が「2回振ってどちらかが成功すればよい(簡単)」「2回振って2回とも成功しなければ駄目(難しい)」などという、独特の修正がかかるようになっています。 また、世界観も独特で、「絶対者ではない亜神」と「悪い意味での常識をうち破れない人間達」、それに「絶対悪であり恐怖と狂気の権現である降魔」を中心とした、東洋風の雰囲気を持ったファンタジー世界という世界観を持っています。 このブルーフォレスト物語は「ルールによって表される世界観」と「テキストによって示される世界観」の2つの世界観が完全に一致するという、実にすばらしい出来になっています。 また、「固定観念を破れない人間」が「枠を越えた存在(=亜神)」に近づいていく「悟り」システムというかなり独特なシステムがあり、これは一種のクリティカルなのですが、悟りを得れば得るほど悟りやすくなり、悟りが限界を超えると人間ではなくなるという、実に面白いシステムになっています。 伏見健二さんのデザインしたTRPGの多くは、「普通の人があっという間にヒーローになっていく」というシステムが多いのですが、このシステムはその伏見健二さんの真骨頂とでも言えるシステムのできあがりになっています。 このシステムに関しては、本当に非の付け所がなく、個人的に言えば全てのTRPGプレイヤーに買って、遊んで貰いたい名作だと思います。 |
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