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Myth Edge:魔法の原理

「法」と「律」について
「偶然」について
「神聖魔法」について
「使役魔法」について
「真理魔法」について
「特殊能力」について

「法」と「律」について
 アルサレスの世界は、全てが「法」と「律」によって規定されています。
 一見不可思議な力にも見える「魔法」であっても、「法」と「律」に従って「現象」を引き起こしているだけの事なのです。

 その為、まずは「法」と「律」についての説明をします。

 このアルサレスは「混沌」より六柱の神々が作り出した世界です。
 神々はこの世界を作る時、世界を規定する物として「法」を作り出しました。

 例えば、「物は支えが無いと下に落ちる」というのは神々の定めた「法」です。
 また、生物には雄と雌があり、それが生殖行為をする事で子供が成されるというのも神々の定めた「法」なのです。
 つまり、「法」というのは物理的な物だけではなく、全ての事象を規定した物と言えます。

 そして、その規定された「法」を実現するのが「律」です。
 例えば、「物は支えが無いと下に落ちる」という「法」を実現する為に、神々は世界に「重力」を与えました。この「重力」が「律」です。
 この「重力」という能力は大地の精霊ノームが管理し、操る事を許されていますが、これも神々の規定した「法」によるもので、全てのノームが「重力」の能力を持っているのもまた「律」なのです。

 つまり、「世界法則」を定めた物が「法」であり、「世界法則」を実現するのが「律」の力なのです。
 そして、これを規定/変化させる事ができるのは神々だけであり、その能力を持っているからこそ、神々は神々として世界に君臨しているのです。

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「偶然」について
 「法」と「律」によって規定され、守られた世界では、「偶然」という要素は一切存在せず、全ては神々の意志によって決定された事になります。

 しかし、現実には「偶然」という事象が存在し、例えば同じ人間が同じ時に同じ場所で同じ行動をしたとしても、その結果は微妙に異なってしまいます。
 それが、神々の封じた「混沌」の力による物なのです。

 混沌は「偶然」の塊であり、善でも悪でもない完全な「混沌」です。
 混沌は人ではなく、神でもなく、神々の「法」によっても規定をされない物です。
 その為、混沌は神々の規定した「法」や「律」を持ってしても制御しえず、ただ封じ、そして浄化する事しかできない物でした。
 しかし、封印は完全ではなく、浄化も完全ではないこの世界では、混沌の力は「偶然」という形で神々の「法」や「律」に微妙な揺らぎを与えます。
 混沌の力が増せば「偶然」の余地は増え、神々の力が増せば「偶然」の余地は減って行きます。
 この世界に住む人々は、「混沌」を完全に封じる事で新たなる理想郷が訪れると信じて混沌を忌み嫌うと同時に、まれに「幸運」という「偶然」を与えてくれる「混沌」を認めている部分があります。

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「神聖魔法」について
 「神聖魔法」というのは「神聖語」という特殊な言葉を使う事によって天上界ロンバルダーナにおわす神々と意志を疎通し、神々の力を借りる事によって物理現象を引き起こすという技術、またはその技術によって引き起こされる「奇跡」を差す言葉です。
 「神聖語」はそもそも神々が天上界に居ながらにして物質界アルサレスに住む眷属達と意思を疎通する為に作り出した言葉であり、「法」でもあります。
 眷属達は自分の手に余る事象に対して神々への援助を求め、神々は眷属の身体を通して神の力を物質界に送り込み、それによって奇跡を引き起こしました。それが定型化された物が現在の神聖魔法の原型となっています。
 神聖魔法はその定義により眷属達全てが持つ能力でしたが、眷属が失墜して亜種族となってしまった為、それを使いこなす能力は特に望んで修行をした者や神の寵愛を受けた者だけにしか取得できない物となってしまい、それと同時に眷属ではない者の身体を通して力を送る為に「混沌」の影響を受けてしまい、完全ならざる奇跡しか引き起こす事が出来なくなっています。

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「使役魔法」について
 「使役魔法」というのは「精霊語」という特殊な言葉を使う事によって物質界アルサレス、及び精霊界フェアリアに住む精霊と意志を疎通し、精霊の力を借りる事によって物理現象を引き起こすという技術、またはその技術によって引き起こされる現象を差す言葉です。
 「精霊語」はそもそも神々が混沌を浄化する為の方法、及び世界を眷属向きに作り直す為の手段として作り出した言葉であり、「法」でもあります。
 使役魔法の使い手達は何か望む事や不都合な事があった時、精霊に命じてその状況を変えると同時に混沌の力を浄化してきました。その中でも特に使う事の多かった使い方が定型化されていき、それが現在の使役魔法の原型となっています。
 使役魔法はその定義から数多くの眷属が生まれながらにして持っている能力でしたが、眷属が失墜して亜種族となってしまった為、その能力は限られた者が生まれつき持つ以外には特殊な修行を通してしか得られない能力となってしまいました。
 また、精霊達は「眷属に従う」という「法」しか与えられていない為、眷属ならざる者が使役魔法を使う場合、その効果は不特定であると同時に「精霊が従ってくれない」という事態を引き起こす事もまれにあります。

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「真理魔法」について
 「真理魔法」というのは「真名」と「真音」という特殊な言葉を使う事によってその世界の「法」と「律」を組み合わせ、本来的に必要な手順を省いて結果だけを顕現する技術、またはその技術によって引き起こされる事象を差す言葉です。
 「真名」というのは神、あるいは「法」によって与えられた名称であり、「真音」というのは神、あるいは「法」によって与えられた「律」の流れを差します。
 「真名」によって特定され、「真音」によって流れを決定された物は「法」と「律」によって「原因」と「結果」の間のプロセスを省略し、瞬時に結果を導き出します。
 この能力は他の魔法と違い、眷属には与えられていなかった能力で、眷属が失墜してから作り出された技術です。眷属達は「神聖魔法」と「使役魔法」を自由に操る事ができた為、その様な技術は必要なかったのです。
 真理魔法は「原因」と「結果」の中間を省いたものとはいえ、実際に起こり得る事を実際に起こす技術であり、今や完全ではない神聖魔法や使役魔法よりも簡単に、そして確実に扱う事ができる魔法能力です。しかし、亜種族や人間、そして世界自体が混沌の影響を受けている為、確率は低いものの予想外の事態を引き起こしたり、あるいは完全に失敗する事もありえます。

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「特殊能力」について
 「特殊能力」というのは総じて「人間」は持ち得ない、亜種族だけの特殊な能力を差します。
 この「特殊能力」は、亜種族が未だ眷属だった時代、特定の神に従う眷属の証として神々より与えられた能力だと言われています。
 暗黒時代の末期、封印から漏れ出た混沌は眷属達を浸食しました。その時、混沌は眷属が肉体的な変貌を引き起こさぬようにその精神だけを浸食しました。
 その結果、肉体までも影響を受けた「混沌の種族」以外の亜種族は肉体的にはほぼ眷属のままであり、神より与えられた肉体的な能力は失われなかったのです。
 亜種族達の特殊能力は神々の「法」によって規定され、「律」によって引き継がれているものです。
 特殊能力の殆どは殆どの亜種族が意識する事無く使いこなしている物であり、この特殊能力が残っている事で多くの亜種族は神との繋がりがいまだとぎれていない事を信じ、神を信じる事で今一度理想郷の時代が訪れる事を夢見ています。

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