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035.リーダーの役目

 TRPGのセッションでは、特殊な場合を除いて、多人数のPCが1つのパーティを組んで冒険に臨みます。
 そして、パーティという「1つの集団」で行動する以上、パーティのメンバーには1人1人なんらかの「役割」が与えられているはずです。
 その「役割」の中でも、最も重要とされる、リーダーについて、ちょっと考えてみましょう。

 リーダーというのは、平たく言うと「集団の代表」の事です。
 集団の行動を決定したり、様々な仕事を振り分けたり、あるいは問題に対応したり、問題に対して責任を取ると言う事がリーダーのすべき「役割」とされます。

 それでは、「冒険者パーティのリーダー」とは、どんな物なのでしょうか?

 よく、TRPGで見られるリーダー像としては、「独断で行動し、パーティを引っ張る人」という物がありますが、これは本来的な意味での「リーダー」ではありません。
 また、形式美の問題から「物語の主人公」という役割を与えられている事も多い様ですが、これは「リーダー」という役割とは全く関係ないものです。

 では、「冒険者パーティのリーダー」の「役割」、あるいは「求められる物」というのは、一体、どんな物なのでしょうか?

 それは、集団の行動を決断し、それに従わせるという一点に尽きます。
 当然、それをする事によって、「決断への責任を取る事」という責任も付随しますが、これは場合によるものであり、「必ず必要である」という訳ではありません。

 冒険者パーティは個性豊かなメンバーが集まる集団であり、そのメンバーが個々人で行動をすると、余計に物事が混乱してしまう可能性が大きいはずです。
 また、同様の理由で、「1つの物事」に対して、各自の意見は違うはずですし、それによって対立が起きてしまう可能性も低くはないはずです。

 その混乱や対立を避ける為、パーティのリーダーというのは、自分を含む各自の意見をはかりにかけた上で、「こうする」という決断を下し、その決定に皆を従わせる事が必要になります。
 そして、決断を下す場合、決断は皆を従わせる為に「納得のいく物」である必要がありますし、それでいて手遅れにならないように「素早い決断」でなくてはいけません。
 それをできる者だからこそ、リーダーはリーダーとして認められるものですし、パーティのメンバーも「自分に指示を出す事」を許しているはずなのです。

 リーダーの下す「決断」の方法は、色々あります。
 リーダーの独断による物、合理性に基づいて考察した結果、あるいはパーティ内での多数決でも構いません。
 これに関しては、重要なのはリーダーの下す決断に皆が従う事ですから、皆が従うのであれば、決断の方法はそれで良い、という事になります。

 そう、冒険者パーティのリーダーの役割とは「決断する事」であり、それに求められる物は「皆が従ってくれる事」なのです。

 さて、冒険者パーティのリーダーについて色々述べてみましたが、貴方のパーティのリーダーは、果たして本当に「リーダー」であるのでしょうか?

 「リーダーがリーダーである理由」、そういった事を考えながらTRPGをすると、より一層パーティの「あるべき形」という物が楽しめるかも知れませんね。


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