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06.コンベンション恐怖症最初に書いておくけど、これは俺の個人的意見だからね。
前々回の「ギャグプレイヤーは嫌いです」を書いて、ある意味なにかが吹っ切れましたので、Dark Side作成の時点から書こうと思っていたネタに挑戦してみましょう。 TRPGのコラムとか考察とか、偉そうな事を延々とタレ流して、惨めにHIT数を稼いでいる如月翔也なんですけど、実は私、「コンベンション恐怖症」と「D&D拒否反応」が若干有ります。 随分昔に比べるとかなり薄れてきているのですが、未だに「自分の身内がする以外のコンベンション」は苦手ですし、「身内がする以外のD&D」はやりたくない、という気持ちがいまだについて回るのです。
実は私、初心者の時にコンベンションに行って、凄く面白くなかった(というか、苦痛だった)事があるんです。 それは、私が中学生の時だったと思います。 それまで仲間内でしかTRPGをやった事のなかった私は、どこかのTRPGサークルに入ってみたいと常々考えていました。 しかし、雑誌などにのっているサークルメンバー募集にいきなり応募するのも気が引けましたし、それよりも一度お試しでプレイしてから、よさげなサークルに応募してみようと思い立ちました。
そこで、雑誌に載っているコンベンション情報をチェックし、街のショップの掲示板なども見た上で、「初心者でもOK」といううたい文句に騙され、札幌の市民会館で行われると言う大規模なコンベンションに参加する事にしました。 時間よりも若干早く到着した私は、コンベンションが始まるまでの間、ドキドキとワクワクとソワソワの入り交じった、今にしてみると初心者故の緊張と興奮の入り交じった気持ちになったものです。
コンベンションが開始され、GMの紹介が行われました。 本当は、「じゃ、いいです」と言って黙って帰ってくるのが正解だったのでしょうが、コンベンション経験のなかった私にはそんな見極めがつくはずもありませんでした...
そして、キャラクター作成が開始されましたが、そこで私は何かおかしい事に気がつきました。 私はダイスの目が走らず、マジックユーザーを受け持つ事となりました。 ようやくキャラクターが完成し、プレイが開始されました。 そして、自己紹介が始まりました。 そこで、私はもう1つの問題に気がついたのです。 なんと、私ともう1人のキャラクターはレベル1なのに、他のプレイヤーのキャラクターは5レベルだったのです! 確か、戦士が5レベルで、盗賊・エルフ・ハーフリングはどうだったかは覚えていませんが。 確かに、D&Dで言えば1レベルも5レベルも同じ低レベルと言えない事はないでしょう。なにせ、D&Dでは最大36レベルまであるのですから。 しかし、D&D初心者で、コンベンション初心者な私は、「そういうものなのか」としか思いませんでした。
自己紹介が終わった後、GMはこう告げました。 そして、GMとプレイヤー4人によるプレイが30分ほど続き、やっとの事で私の出番が回ってきました。 そのプレイの最中、私のキャラクターは何らかの理由でシーフさんに首を狙われている事が発覚し、驚愕しましたが、「D&Dって、そういうゲームなのか」と、自分を納得させるしかありませんでした。 そして、私の出番。しかし、GMは無情にもこう言いました。 「じゃあ、上手くパーティと合流して」 今であれば、できるか、ドアホ!と叫ぶなり、殺すぞ、クソマスター!と顔面にワンパン入れたりもできるでしょうが、なにせ当時の私は(以下略)です。素直に応じるしかありませんでした。 「じゃあ、クレリックさんとは知り合いでいいですか?」 ですが、それに対するマスターの答えはこうでした。 「いや、クレリックは今酒場にいないし」 どうやら、私のキャラクターは酒場にいるようです。始めて知りましたよ、マスターさん。
状況が分からないままでは仕方がないので、前のGMとプレイヤーの会話を思い出してみました。 「じゃあ、酒場のマスターについていきます」 迂闊と言えば、こんな卓に入ったのも迂闊だったんですが、この宣言も迂闊であった事は(GMにとっては)明白だったのでしょう。 GMは、続いてこう言いました。 「マスターはちょっとくねった路地に入っていくよ」 この段になって、私も「まずいな」と感づきました。 「できれば戻ろうと思うんですが...」 しかし、マスターは逃がしてくれませんでした。 「無理だね。気がつくと、後ろに屈強な男が立っていて、君の背中を押してくる」 無理と言われては仕方がありません。仕方なく、せめて逃げ道を確保しようと、私はこう宣言しました。 「じゃあ、何かあった時に道に迷わずにすむよう、道をおぼえておきます」 これが私の、そして私のキャラクターの最後の抵抗でした。
マスターはその宣言を受諾した後、私のキャラクターが「盗賊ギルド」なる建物に連れ込まれたと宣言しました。 ゲーム開始40分、実質の私のプレイ時間10分にしてキャラクターを失ってしまった私は、途方にくれてマスターに尋ねました。 もしかしたら、新しいキャラクターで再チャレンジもあるかも、と考えたのです。実に、浅はかですね。ここで私が取るべき行動は、「黙って帰る」か、あるいは「そのマスターが2度と喋る事ができない程に殴り倒す」事だったんですから。 マスターはそんな私にこう言いました。 「じゃあ、なんとかなるかも知れないから、待ってて」
これで、私の始めてのコンベンション、始めてのコンベンションでのD&Dが終了しました。 こうして始めてのコンベンションが終了し、私は黙って家に帰りました。 家を出る時には浮かれていて、帰ってきてからは何も話さずに部屋に引きこもった子供を見て、心配したのでしょう。後で父親が部屋を訪れました。 「今日、なにかあったのか?」 そういって父親がドアを開けた時、私はちょうどコンベンションのチラシと、そのコンベンションの広告が載っていた雑誌をバラバラに引きちぎっているところでした。 「いや、別に」 私はそれだけを父親に伝えると、早々に父親を部屋から追い出し、「コンベンション」と「D&D」は死んでもやらない事を誓ったのです。 まあ、その後、良心的なサークルに出会い、そのサークルでの活動の中で「コンベンション」や「D&D」に対するわだかまりは徐々に薄れていきましたが...
そんな訳で、私はいまだに「コンベンション恐怖症」であると同時に、「D&D恐怖症」なんですよ。 まあ、ここまで書けば、私が何を言いたいかは察していただけると思います。 別に、初心者を大事にしろとか、そう言うわけではないんです。
ただ、トラウマって一生ものですから、できるだけイベントをする人は、いいイベントで終われるように、ちゃんとして欲しいと思うんです。 でも、そのマスターを入れた責任は、イベント開催者にもあるんですよ...? |
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